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がん:IL-22BPはインフラマソームにより調節されており、腸での腫瘍形成に影響を与える
Nature 491, 7423 doi: 10.1038/nature11535
慢性粘膜炎症や組織損傷の患者は、結腸直腸がんにかかりやすくなる。この関連は、創傷治癒に重要な因子や経路が、腫瘍形成も促進するという仮説で説明できる。組織損傷のセンサーは、これらの因子を誘導して組織修復を促進し、同時にがんの発生を抑制するためにそれらの作用を調節しなければならない。インターロイキン22(IL-22)は、IL-10スーパーファミリーに属するサイトカインであり、結腸上皮細胞の修復に重要な役割を持ち、炎症性腸疾患患者の血中と腸管でその量が増加する。このサイトカインは、IL-22結合タンパク質(IL-22BPまたはIL22RA2)として知られる可溶性IL-22受容体により中和される。しかし、内在性IL-22BPのin vivoでの重要性や、この受容体を調節する経路については不明である。本研究では、結腸での腫瘍形成と上皮細胞増殖の制御に、IL-22BPが非常に重要な役割を持つことを示す。定常状態条件下の結腸では、IL-22BPは樹状細胞で高発現している。NLRP3やNLRP6インフラマソームを介して腸管の組織損傷を感知すると、IL-22BPがIL-18依存的に下方制御され、その結果、IL-22/IL-22BP比が増加した。IL-22は腸管組織損傷の際に誘導されて、損傷のピーク時に保護作用を発揮するが、回復期に抑制されない場合には腫瘍の発生を促進した。したがって、結腸においてIL-22–IL-22BP軸は、腸管の組織修復と腫瘍形成の調節にきわめて重要である。

