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地球:イスアの始生代岩に見られる142Ndの不足から明らかになった捕らえにくい冥王代の肥沃な貯蔵庫
Nature 491, 7422 doi: 10.1038/nature11565
ケイ酸塩地球がきわめて初期に分化したことを示す最初の明白な証拠は、消滅した146Sm–142Ndという精密時計からもたらされた。グリーンランド南西部のイスアで得られた37億年前の年代を持つ岩石で測定された、現代の地球の試料と比較して過剰な142Ndは、それらが冥王代(45億7000万〜40億年前)に形成された枯渇したマントルから生成されたことを示唆している。質量平衡によって決められるので、イスアの初期に枯渇した貯蔵庫の形成原因となった分化事象は、相補的な肥沃な成分も形成したはずである。しかし、イスアで初期に肥沃となったマントル成分を見つけようとした多くの試みはこれまでのところ成功してはいない。本論文では、イスアにおける枯渇した貯蔵庫と相補的な冥王代の肥沃な貯蔵庫の痕跡が、34億年前の年代を持つ始生代初期の岩石に貫入した苦鉄質岩脈に記録されていることを示す。7つの岩脈のうち5つが地球のNd標準と比べて142Ndの不足を示しており、3個の試料は最大で−10.6 ppmという分析可能な不足を示している。本論文で報告する肥沃成分は、マグマオーシャンの結晶化によって分化したマントル貯蔵庫か、44億7000万年以上前にマントルから分離した苦鉄質原始地殻である可能性がある。この結果は、冥王代に肥沃成分が存在したことの証拠であり、グリーンランド南西部のマントルは少なくとも34億年前までは初期に形成された不均一性を保持していたことを示唆している可能性がある。

