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宇宙:レゴリスの混合過程によるベスタに特徴的な宇宙風化作用

Nature 491, 7422 doi: 10.1038/nature11534

小惑星ベスタの表面は、さまざまな輝石の特徴を示す顕著な近赤外吸収帯を有し、玄武岩質のハワーダイト、ユークライト、ダイオジェナイトからなる隕石類と直接的な関連性を持つことが確認された。宇宙環境で活発な過程では「宇宙風化作用」生成物が生じ、大気を持たないほかに観測された天体では、そのような特徴的な吸収線は大幅に弱まるか隠されてしまうが、ベスタの吸収帯が非常に強い理由は長い間の謎となっている。月と小惑星イトカワの両方から採取された土壌試料の解析では、金属ナノ粒子(一般に鉄ナノ粒子)が、時間とともにレゴリス粒子の縁に蓄積され、観察される光学的劣化の原因となることが明らかになった。これらのナノ粒子は、太陽風や微小隕石の衝突過程に関係すると考えられ、遠隔から計測できる特有の分光学的特徴を示す。だが、この特徴は表面の地質学的な背景と歴史を判別するために十分な空間分解能を必要とし、ベスタに対して今もなお実現されていない。本論文では、ベスタが、大気を持たないこれまでに探査されたほかの天体の宇宙風化作用とは全く異なる、独自の宇宙風化作用の形態を示すことを報告する。いくつかの新しいクレーターに露出した特徴的な物質は、クレーターの経年とともに徐々に覆い隠されバックグラウンドに消えるにもかかわらず、月に見られるような鉄ナノ粒子がレゴリス粒子に蓄積する証拠はベスタでは検出されていない。その代わり、分光学的なデータからは、ベスタ上では局地的に均質化したレゴリスが、多様な表面成分の小規模な混合を通して時間とともに生じたことが明らかになった。

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