Letter

化学:非環状系におけるアルキンからの全炭素4級立体中心の形成

Nature 490, 7421 doi: 10.1038/nature11569

非環状系における全炭素4級立体中心の形成は、最近の合成有機化学において現時点で最も難しい課題の1つである。特に難しいのは、アルドール付加体に全炭素4級立体中心を形成することである。この難題がやっかいなのは、アルドール反応が有機合成で最も有用な化学変換の1つだからである。これらの立体中心の形成を制約する主な問題は、非環状系において立体配置の確定した(stereodefined)3置換エノラートを合成する効率的な方法がないことである。今回我々は、別の手法により全炭素4級立体中心を含む2つの新しい立体中心を形成したことを報告する。この方法は、有機銅試薬によるカルボメタレーションと酸化を組み合わせた反応を通して、立体配置の確定した限定的な3置換エノラートを得るものである。我々はこの方法を用いて、イナミドから一連のアルドール生成物およびマンニッヒ生成物を、高いジアステレオマー比とエナンチオマー比、中程度の収率で合成している。

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