Letter
物性:結晶塑性における準周期的な事象と自己組織化したアバランシェ振動子
Nature 490, 7421 doi: 10.1038/nature11568
ある系、例えば物理的、社会的あるいは仮想的な系において外部応力が衝撃事象を通して解放されるとき、このようなアバランシェの属性に焦点を当てるのは自然である。しかし、それらの事象が発生する間の静穏時では、例えば地震の間にゆっくり流れる水や、結晶における塑性バーストの間の熱活性化された転位流といった競合する過程を通して、応力が解放されるかもしれない。そのような滑らかな応答は、今度はアバランシェの性質に著しい効果をもたらしうる。本論文では、ゆっくり圧縮したニッケル微結晶を用い、公称歪速度で3桁の大きさの範囲をカバーする実験研究を報告する。この研究では、歪速度が減少するにつれ、非従来型の準周期的なアバランシェバーストとより高い臨界指数を観測した。我々の実験結果は、転位の緩和を取り込んで拡張した、解析的計算と計算機による転位アバランシェモデリングによって忠実に再現され、自己組織化したアバランシェ振動子が現れることが明らかになった。すなわち、振動性を示す新しい臨界状態がデピンニング臨界点に向かって近づく。この理論から、結晶ミクロ塑性から地震に至る設定において、緩慢な緩和とアバランシェが競合するときはいつでも、動力学的な準周期的スケールの不変性が出現すると示唆される。

