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構造生物学:アゴニストが結合したニューロテンシン受容体の構造
Nature 490, 7421 doi: 10.1038/nature11558
ニューロテンシン(NTS)は13個のアミノ酸からなるペプチドで、Gタンパク質共役受容体(GPCR)であるニューロテンシン受容体NTSR1の活性化により、神経伝達物質とホルモンの両方として機能している。脳では、NTSはドーパミン作動系の機能、オピオイド非依存性鎮痛作用、食物摂取の抑制を調節しており、その一方、腸では広範な消化過程を調節している。今回我々は、NTSのC末端部分で、受容体のアゴニスト誘導性活性化に関与するNTS8–13が結合し、活性様状態にあるRattus norvegicus由来NTSR1の2.8 Å分解能での構造を示す。ペプチドアゴニストは、C末端を受容体コア方向に向け、膜平面に対してほぼ垂直に伸びたコンホメーションをとってNTSR1に結合している。この知見により、ペプチドアゴニストのGPCRへの結合様式について、我々が知るかぎりで最初の知見が得られた。これは、神経障害やがん、肥満の治療に役立つ非ペプチド性リガンドの開発を助けると考えられる。

