Letter

宇宙:銀河の拡散したハロー内部の光からの近赤外背景放射の異方性

Nature 490, 7421 doi: 10.1038/nature11474

近赤外宇宙背景放射に関する未解決の異方性には、再電離の時代の最初期の銀河や、中程度の赤方偏移に位置する暗い矮小銀河からの寄与があると予測されている。これまでの計測では、これら2つの可能性を区別できるだけの十分に大きな空間スケールでサンプリングされていなかったため、支配的な起源を決定的に突き止めることはできなかった。本論文では、分未満から1度までの角度スケールでの異方性のパワースペクトルの計測について報告し、既存の2つの説明に基づくモデルによって予測されるよりもクラスター化の振幅が大きくなることを見いだした。パワースペクトルのショット雑音レベルは、暗い銀河から予測されるものと矛盾しないので、観測結果を説明するために全天に新しく放射源の集団が必要になることはない。しかし、クラスター化の振幅を増大させる物理学的なメカニズムは必要である。ダークマターハローにおける広がった星の光のプロファイルに関連した最近の研究結果を動機として、揺らぎは全銀河のハロー内にある星に起源を持つ可能性があると考える。計測されたパワースペクトルは、赤方偏移がおよそ1〜4に位置する太陽質量の109〜1012倍のダークマターハローにおいて、全光度に対して0.07〜0.2%の割合を占めるハロー内部の光によって説明できることが見いだされた。

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