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免疫:FOXO3–IRF7遺伝子調節回路は抗ウイルス応答が引き起こす炎症続発を制限する
Nature 490, 7420 doi: 10.1038/nature11428
抗ウイルス応答は、感染を迅速に防御する一方で、炎症性の傷害が最小限になるように厳密に調節されなくてはならない。I型インターフェロン(IFN-I)は抗ウイルス応答の重要なメディエーターで、その転写は多様な転写因子によって調節されている。それらの中で重要なものはインターフェロン調節因子(IRF)ファミリーである。IRF遺伝子調節ネットワークは複雑であり、多数のフィードバックループが含まれる。システム生物学の手法は、インターフェロン応答を厳密に調整するために生じた複雑な相互作用を解明するのに非常に適している。我々は、不偏なシステム生物学的手法を用いて、 フォークヘッド転写因子ファミリーに属するFOXO3が、抗ウイルス遺伝子の一部の負の調節因子であることを予測した。この予測は、Foxo3ヌルマウス由来のマクロファージを使って検証された。全ゲノム位置解析と遺伝子欠失研究を組み合わせることで、Irf7遺伝子がFOXO3の重要な標的であることが明らかにされた。FOXO3はIrf7遺伝子転写の負の調節因子であることが突き止められ、さらにFOXO3、IRF7とIFN-Iが緊密に結びついたフィードフォワード調節回路を形成していることがわかった。このデータは、FOXO3–IRF7調節回路が、抗ウイルス応答の有益な影響と有害な後遺症との間のバランスをとるインターフェロン経路で重要な設定値を確立するための新規機序に当たることを示唆している。

