Letter

地球:バンダ・アチェ巨大逆断層地震により後押しされた2012年4月のスマトラ沖海洋プレート内地震活動

Nature 490, 7419 doi: 10.1038/nature11520

大地震はテクトニック・プレート境界で主に発生し、プレート内部で起こることはまれで、特に沖合で起きた地震の記録は乏しい。2012年4月11日にインド洋北東部で起きた2回の大地震は例外である。これらは、歴史上記録された中で最大の横ずれ地震であり、世界中で大きな余震を引き起こした。その一方でこれらは、分離したプレート境界ではなく、消滅したウォートン海盆の化石構造に沿った海洋プレート内部で起きている。本論文では、2012年4月11日の双子地震は、2004年にアチェで、また2005年にニアスで起こった巨大逆断層地震後のインドとオーストラリアの間のプレート内変形増大過程の一部であり、ほかの沈み込み帯で認められている応力転移過程の結果生じたことを示す。クーロン応力変化計算を用いて、アチェ地震とニアス地震の地震地すべりは、子午線に平行な既存の断層面で左横ずれ海洋性地震を助長しうることが示された。さらに我々は、アチェ巨大逆断層地震後の数年間にわたってアセノスフェアマントル中で継続した粘性緩和により、2004年巨大逆断層地震と2012年プレート内地震の間の時間のずれを説明できることを示す。短い時間スケールでは、沈み込み帯の境界で起きる巨大逆断層地震と沖合のプレート内変形の間の相互作用を示す新しい証拠が、2012年の地震から得られる。より長い地質学的時間スケールでは、スンダ海溝におけるスラブ引っ張り力により駆動されて、オーストラリアプレートが、ヒマラヤ山脈前縁で抵抗力を受けているインドプレートから分離しつつある。

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