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宇宙:赤色巨星であるちょうこくしつ座R星の熱パルスサイクルの間に生じる予想外に大きな質量放出

Nature 490, 7419 doi: 10.1038/nature11511

ちょうこくしつ座R星は漸近巨星分枝星で、塵とガスからなる分離した殻に囲まれている。この殻は1回の熱パルスを起源としており、この熱パルスの間の短い期間に、この星では質量放出の増加が起こった。これまで、熱パルスの間、およびその後の時間スケールと質量放出の特性、つまり漸近巨星分枝星の寿命と星から戻される元素の量を決めるパラメーターを観測から絞り込むことは不可能だった。本論文では、ちょうこくしつ座R星周辺を取り巻く星周外層と殻からのCO輝線を1.3″の角度分解能で観測したことについて報告する。これまで、塊状の構造を持った薄い球殻にすぎないと考えられていたものが、らせん状構造も含んでいることが明らかになった。星周外層に関係するらせん状構造は、これまでも観測されており、系が連星に違いないとする結論が導かれている。観測データと流体力学的シミュレーションを組み合わせて、ちょうこくしつ座R星は、およそ1800年前にほぼ200年間続いた熱パルスを経た連星系であると、我々は結論した。太陽質量の約3×10−3倍の物質が、14.3 km s−1の速度で、パルス前の質量放出率の約30倍という高い割合で放出された。このことは、これまで考えられていた量の約3倍の質量が、パルスの間とその直後に星間媒質へと戻されたことを示している。

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