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医学:FTO遺伝子型はボディマス指数の表現型のばらつきに関係する

Nature 490, 7419 doi: 10.1038/nature11401

表現型の分散が遺伝子型に依存するといった、複雑な形質の表現型変動の遺伝的制御についての証拠が、いくつかの生物種で得られている。表現型のばらつきの遺伝的制御について理解することは進化生物学、農業における選択育種、ヒトの医学などの分野で重要だが、複雑な形質については、分散に関連のある個別の遺伝的変異体は、平均とは対照的に全く同定されていない。今回我々は、ヒト集団の身長とボディマス指数(BMI)について、約17万の試料を用いて表現型変動の全ゲノム関連研究のメタ分析を行った。その結果、FTO遺伝子座にあって肥満に関連していることが知られている一塩基多型(SNP)rs7202116が、表現型の変動にも関連している証拠を得た(肥満との関連は、各rs7202116遺伝子型に対する平均BMIから割り出された)。この結果は寸法効果や人為的影響のためではないことがわかり、またこれ以外には、表現型のばらつきに対する効果を示す、実験に基づく明らかな証拠は、BMIの場合FTO以外の遺伝子座では見つからず、身長の場合はすべての遺伝子座で全く見つからなかった。FTO遺伝子座に逆のホモ接合遺伝子型を持つ個体間での分散の差は約7%で、体重の標準偏差にして約0.5 kgの違いに相当する。これらの結果は、表現型のばらつきに関連する遺伝的変異が発見できること、そして、肥満に見られる個人差は、FTO遺伝子座の遺伝子型で一部説明できることを示している。この結果は、おそらくはDNAメチル化を介して起こる、環境との相互作用によるFTOのBMIへの影響に関する報告とよく一致する。今回のBMIに関するほかのSNPの結果と身長に関する全SNPの結果が示唆するように、遺伝的変異体の大半は、平均の身長や平均のBMIに影響するものも含めて、表現型の分散には関連しないか、関連しても分散に与える影響が小さすぎて、10万を超える試料数でも検出できないかのどちらかである。

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