Letter

地球:地球磁場逆転の力学的類似性

Nature 490, 7418 doi: 10.1038/nature11491

地磁気逆転時の地球磁場の性質やその力学的性質を明らかにできる可能性のある主要な特徴については、これまでのところ意見の一致は見られていない。逆転する磁場の主な特徴は、軸状の双極子磁場の大きな減少と非双極子成分の支配的な役割である。ほかの特徴は、それらが堆積物の記録と火山岩の記録のどちらから得られたかに強く依存している。急速に変化する非双極子磁場の忠実な記録を得ることができるのは、溶岩流の熱残留磁化のみであるが、火山活動は間欠的なので、溶岩流が連続的に重なってできる記録は不完全になる。本論文では、共通の継続時間を仮定すると、火山から得られた10個の最も詳細な逆転の記録を非常に良く一致させることができ、共通の力学的性質が明らかになることを示す。逆転の過程は、少なくとも1億8000万年前から同じ時定数と継続時間を持ち、変化していないと推測される。我々は、逆転する磁場は、3つの連続した段階によって特徴付けられることを提案する。すなわち、前兆現象、180°の極性の逆転、回復である。第一と第三の段階は、振幅の大きな永年変動を伴う非双極子磁場の出現を反映している。磁場の形状は急速に変化するので、これらは同じ場所ではほとんど記録されず、2500年以上続く。2つの極性の間を実際に移行する期間は1000年以上続くことはなく、したがって通常の永年変動を支配している機構とは別の機構に起因している可能性がある。そのような変化は短すぎて、ほとんどの堆積物には正確に記録されない。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度