Letter

宇宙:球状星団 M22 内の2つの恒星質量ブラックホール

Nature 490, 7418 doi: 10.1038/nature11490

数百個の恒星質量ブラックホールが、典型的な球状星団内でおそらく形成され、1個を除くすべてのブラックホールが力学的相互作用を通して放出されると考えられている。この考え方に対する観測的な裏付けの一部は、天の川銀河の球状星団に中性子星/X線連星は多く知られているにもかかわらず、1つのブラックホールともう1つのほかの星からなりX線を放射する連星系(「ブラックホール/X線連星」)は存在しないという結果によって与えられる。少数のブラックホールがほかの銀河周辺の球状星団内で発見されているが、これらの質量は決定することができず、いくつかは、エキゾチックな機構を通して形成された中間質量ブラックホールの可能性がある。本論文では、2つの平坦なスペクトルの電波源が天の川銀河の球状星団 M22に存在することを報告し、これらの天体は物質を降着している恒星質量(それぞれ太陽質量の約10〜20倍)のブラックホールであると主張する。我々は、これらのブラックホールのX線フラックスに対する電波フラックスの比率が高いことを発見した。このことは球状星団の外のブラックホールと比べて、球状星団内部のブラックホール質量がより大きいと予想されていることと矛盾しない。1つの球状星団内に2つのブラックホールが同定されたことは、ブラックホールの放出がほとんどのモデルで予測されているより効率的でないことを示しており、M22は合計でおよそ5〜100個のブラックホールを含む可能性があると考えられる。M22の大きなコア半径は、ブラックホールによって生じる加熱に起因する可能性がある。

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