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医学:抗体の1本のループを介したA型インフルエンザウイルスの交差中和

Nature 489, 7417 doi: 10.1038/nature11414

免疫におけるタンパク質抗原の認識は、抗体の複数のループの複合的な相互作用に依存している。抗体のループは比較的大きな結合領域となり、標的にできるタンパク質表面の大きさや形を制限する。タンパク質の1本のループは非常に親和性の高い結合を仲介できるが、抗体がそのような機構を使っているのかどうかはわかっていない。本論文では、C05と呼ばれる抗体を単離し、その特徴を調べたことを報告する。C05は、H1、H2およびH3などのA型インフルエンザウイルスの複数の亜型由来の株を中和する。X線および電子顕微鏡によって得られた構造から、C05が、ウイルス表面糖タンパク質である赤血球凝集素上の受容体結合部位中にある保存された小領域を認識することがわかった。赤血球凝集素の受容体結合部位の認識は、単一の重鎖相補性決定領域3ループに主に依存しているが、それに加えて重鎖相補性決定領域1と少しの接触があり、最小限の結合領域でナノモル程度の親和性の結合を作り出すのに十分である。このように、単一ループに依存する結合を主に使うことで、抗体は、非常に多様性に富む抗原上の小さな保存された機能部位を標的とすることができる。

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