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細胞:内皮細胞および血管周囲細胞が造血幹細胞を維持している

Nature 481, 7382 doi: 10.1038/nature10783

造血幹細胞(HSC)のニッチを作り出す細胞としては、いくつかの細胞種が考えられている。しかし、HSC維持因子の発現パターンが系統的に調べられたことはこれまでなく、また、そのような因子の条件欠失はいずれのニッチ候補細胞でも行われていない。したがって、HSC維持因子を供給する細胞は未確定である。幹細胞因子(SCF;別名KITL)は、HSCを維持する主要なニッチ成分の1つである。今回我々は、Scfgfpノックインマウスを用いて、Scfが骨髄全域の血管周囲細胞で主に発現していることを見いだした。造血細胞、骨芽細胞、ネスチン–creあるいはネスチン–creERを発現する細胞からScfを条件欠失させた場合、HSCの存在頻度と機能は影響を受けなかった。しかし、内皮細胞あるいはレプチン受容体(Lepr)を発現する血管周囲間質細胞からScfを欠失させた場合には、骨髄のHSCが激減した。内皮細胞とLeprを発現する血管周囲細胞の両方からScfを欠失させた場合、ほとんどのHSCが消失した。したがって、HSCは血管周囲のニッチに存在しており、そこでは複数の細胞種がHSC維持促進因子を発現している。

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