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医学:全ゲノム塩基配列解読によって明らかにされた再発急性骨髄性白血病のクローン進化

Nature 481, 7382 doi: 10.1038/nature10738

急性骨髄性白血病(AML)の患者の大半は、再発後の進行性病変によって死亡するが、これには細胞遺伝学レベルでのクローン進化が関係している。我々は再発に関係する突然変異スペクトルを調べるために、8人のAML患者の原発腫瘍および再発腫瘍のゲノム塩基配列を解読し、大規模シークエンシングによって数百個の体細胞突然変異を確認した。これによって、再発におけるクローン性およびクローン進化のパターンの正確な同定が可能となった。AMLで頻繁に変異が生じている新しい遺伝子(WACSMC3DIS3DDX41DAXXなど)の発見に加えて、AMLの再発中に2種類の主要なクローン進化パターンが認められることがわかった。その2種類とは、(1)原発腫瘍の創始クローンが変異を獲得して再発クローンへと進化するパターンか、(2)創始クローンのサブクローンが最初の治療で生き残り、さらに変異を獲得したものが再発時に増殖したパターンである。すべての症例で、化学療法では創始クローンは排除されなかった。8症例すべてで再発特異的な変異と原発腫瘍の変異とを比較した結果、トランスバージョンの増加が明らかになり、これはおそらく細胞毒性を持つ化学療法によって生じたDNA損傷によるものと考えられる。今回のデータは、AMLの再発には新たな突然変異の追加とクローン進化が関係しており、それらが生じる原因の一部は、寛解とその維持のために患者に施される化学療法にあることを示している。

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