Letter 宇宙:重力が支配する混合モードによって明らかにされた赤色巨星コアの高速回転 2012年1月5日 Nature 481, 7379 doi: 10.1038/nature10612 恒星進化の間にコアの水素が使い果たされると、星の中心部は収縮し、外層部は膨張して冷え、赤色巨星が生じる。対流は星の半径の大部分で起きる。角運動量を保存するには、このような星のコアは外層よりも速く回転しなければならないが、間接的な証拠はこの考えを裏付けている。角運動量分布に関する情報を直接観測から得ることは難しい。しかしこういう情報は、星内部構造の探査手段となる振動モードに及ぼす回転の影響から取り出すことが可能である。本論文では、赤色巨星内部では、星表面からコアに進むにつれて回転速度が増加していることを報告する。この結果は、最近発見された「混合モード」の回転による周波数分離を使って得られた。理論的な恒星モデルとの比較によって、コアは表面よりも少なくとも10倍速く回転していなければならないと考えられる。この観測結果は、恒星内部の深い所に向かう回転速度プロファイルに急峻な勾配があるという理論的予測を裏付けている。 Full Text PDF 目次へ戻る