Letter 宇宙:超新星SN 2011feの前駆天体の伴星候補から明るい赤色巨星は除外される 2011年12月15日 Nature 480, 7377 doi: 10.1038/nature10646 Ia型超新星は、連星系で物質を降着させている白色矮星の熱核爆発に起因すると考えられている。しかし、伴星の正確な性質や前駆天体系の物理的な特徴についてはほとんどわかっていない。現在、考えられているモデルは、二重縮退モデル(double-degenerate model;2つの白色矮星で構成される近接連星系がかかわっている)と単一縮退モデル(single-degenerate model)の2つである。後者では、主星の白色矮星が伴星から物質を降着させ、質量が太陽質量の1.38倍になると炭素に火がつくような条件に達するとしている。最近、Ia型超新星SN 2011feが近傍の銀河内で検出された。本論文では、SN 2011feの位置を撮影したアーカイブ画像の解析について報告する。この前駆天体系の光度(特に伴星)は、他のIa型超新星の前駆天体系に対する以前の限界よりも10から100倍暗い。このことから、爆発する白色矮星へ質量を供与している伴星が、明るい赤色巨星あるいはほとんどすべてのヘリウム星である可能性は除外される。 Full Text PDF 目次へ戻る