Article 生態:第四紀後期の大型動物相の気候および人類に対する種特異的応答 2011年11月17日 Nature 479, 7373 doi: 10.1038/nature10574 第四紀後期に起こった大型哺乳類の急激な絶滅の推進に気候および人類が果たした役割については、数十年にわたる研究にもかかわらず異論が多いままである。今回我々は、古代のDNA、種分布モデル、および人類の化石記録を用いて、気候および人類が、ケサイ、マンモス、野生のウマ、トナカイ、バイソン、およびジャコウウシの個体数動態の歴史をどのように形作ったかについて解明を試みた。気候が、過去5万年にわたる個体数変動の主要な推進要因の1つであったことがわかった。しかし、気候の変化、生息域の再分布、および人類の侵害の影響に対する応答は、種によって異なっている。ユーラシアのジャコウウシやケサイなど一部の種の絶滅は、気候変動のみによって説明できるが、ユーラシアのステップバイソンや野生のウマなどのほかの種では、気候の影響と人為的影響とが絡み合って絶滅を招いたように見える。絶滅種と現生種の区別の目安となる遺伝的な特徴や特有の分布域動態は見いだされず、現生哺乳類が気候および人類のかかわる生息域変動に対して将来的にどう応答するかを予測することの難しさがはっきりした。 Full Text PDF 目次へ戻る