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遺伝:線虫の寿命の複数世代にわたるエピジェネティックな遺伝

Nature 479, 7373 doi: 10.1038/nature10572

いくつかの生物でクロマチン修飾因子が寿命を調節していることから、親世代のクロマチンの状態の変化が次の世代で完全にプログラムし直されない場合があり、そのために子孫の寿命に影響が及ぶのではないかという疑問が生じる。線虫(Caenorhabditis elegans)では、ASH-2、WDR-5、ヒストンメチルトランスフェラーゼSET-2からなるヒストンH3リシン4トリメチル化(H3K4me3)複合体が、寿命を調節している。本論文では、親世代におけるH3K4me3クロマチン修飾因子ASH-2、WDR-5、SET-2の欠如が、最長で3代目の子孫まで寿命を延ばすことを明らかにする。ASH-2複合体の構成成分による寿命延長の複数世代にわたる遺伝は、H3K4me3デメチラーゼRBR-2に依存しており、機能を有する生殖系列が子孫に存在することが必要である。複数世代にわたる寿命の遺伝はこのH3K4me3メチル化複合体に特異的で、遺伝子発現のエピジェネティックな変化と結びついている。したがって、親世代で特定のクロマチン修飾因子を操作するだけで、子孫の寿命のエピジェネティック記憶を誘導できる。

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