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進化:哺乳類の多様性につながる複数の経路

Nature 479, 7373 doi: 10.1038/nature10516

哺乳類の放散は、種が生態的地位(ニッチ)を占有して満たす経緯に関する進化理論についての、1億6,500万年にわたるテストケースとなる。一般的には、種はその進化の初期に急速に分岐することが多く、またその後は、自然選択によって生物が占有度を高めたニッチ空間へ順応していくのに伴って、緩やかな進化的微調節の期間がより長く続くと考えられている。しかし、最近の研究は、その過程がそれほど単純ではない可能性を示唆している。今回我々は、時系列で見た場合の進化速度の経時的変化を自動的に検出する統計的手法を、哺乳類の包括的な系統発生、および現生する3,185種の体サイズのデータセットに適用した。意外にも、哺乳類種の大多数では、進化速度が持続的かつ大きく上昇した歴史が見られず、その中には種数が最大級の2目(齧歯目および翼手目)も含まれている。むしろ逆に、一部の哺乳類では単系統分類群の共通祖先につながる1本の分枝に沿った進化の速度が爆発的に上昇(10〜52倍)しており(例えば翼手目)、その後、速やかに低レベルまたは標準レベルに戻っている。残りの種は、進化の速度に大幅で持続的な上昇または低下が認められる、分類学的に多様な集合体となる。こうした結果は、必然的に形態的多様化を種分化から切り離すものであり、動物の1つの「綱」の形態的多様性を生ずる過程が、従来の想定をはるかに超えて自由に変化することを示唆している。ニッチが満杯になることはないらしく、また、多様性はそれが有利に働く場合であれば時期や場所や速度を選ばずに生じると見られる。

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