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遺伝:抗生物質耐性は古代から存在する

Nature 477, 7365 doi: 10.1038/nature10388

70年以上前に抗生物質が発見されたことで、ヒトや動物の健康そして農業で使われる薬剤が革新と実地使用を繰り返す時代が始まった。しかし、発見された抗生物質はいずれも、耐性菌の出現によってその抗力が低下した。このような歴史は、病原性細菌に見られる抗生物質耐性が現代の現象であることを意味すると解釈されており、また、この解釈は、「抗生物質の時代」より前から存在する微生物株が抗生物質に非常に感受性が高いという事実からも確かだとされている。本論文では、30,000年前のベーリング海の永久凍土層堆積物に由来する、厳密に認証された古代DNAについてターゲッテッドメタゲノム解析を行い、β-ラクタム、テトラサイクリンおよびグリコペプチド系抗生物質に対する耐性をコードする非常に多様な遺伝子群を同定したことを報告する。完全なバンコマイシン耐性エレメントであるVanAの構造および機能解析から、現代の変異との類似性が確認された。これらの結果は、抗生物質耐性が、現代の臨床での抗生物質使用による選択圧の出現以前から存在する自然現象であることをはっきりと示している。

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