Letter 医学:Cdk5-介在性リン酸化を阻害する非アゴニストPPARγリガンドの抗糖尿病作用 2011年9月22日 Nature 477, 7365 doi: 10.1038/nature10383 PPARγは、ロシグリタゾンやピオグリタゾンなどのチアゾリジンジオン(TZD)類の抗糖尿病薬の機能性受容体である。これらの薬物は、この核内受容体の古典的な完全アゴニストであるが、最近のデータではPPARγを基盤とする多くの薬物が別の生物学的活性を有し、Cdk5によるPPARγの肥満に関連したリン酸化を阻害することが明らかにされている。今回我々は、PPARγに対して独特の結合様式を持ち、古典的な転写活性化作用が全くなく、培養脂肪細胞とインスリン抵抗性マウスでCdk5-介在性リン酸化を阻害する新規合成化合物を報告する。さらに、そのような化合物の1つであるSR1664は強力な抗糖尿病活性を持つが、多くのPPARγ薬の重大な副作用である体液貯留と体重増加を引き起こさない。TZDとは異なり、SR1664は培養で骨形成を妨害することもない。以上の結果から、Cdk5-介在性のPPARγリン酸化を特異的に標的とすることにより、新たな種類の抗糖尿病が開発される可能性が示される。 Full Text PDF 目次へ戻る