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進化:軟体動物門内の類縁関係の系統ゲノミクスによる詳細な解明

Nature 477, 7365 doi: 10.1038/nature10382

軟体動物門は、その多様性と重要性にもかかわらず、主要な8系統間の進化的類縁関係がいまだに明らかになっていない。軟体動物の系統発生に関する従来の研究は、核のリボソーム遺伝子の塩基配列または形態学的データにもっぱら基づくものであり、系統間の類縁関係を解明するには至っていない。近年、数十から数百個の遺伝子を解析対象とする系統ゲノミクス研究により、動物の詳細な類縁関係の解明は大幅に進展した。しかし、軟体動物では多様性を網羅するのに十分なゲノム資源が存在しないため、系統ゲノミクスの手法を使うことができなかった。今回我々は、軟体動物門のすべての主要な系統(単板綱を除く)のトランスクリプトームおよびゲノムデータを使って、広く支持されている軟体動物門の系統樹形状の1つを復元した。この結果は、多板綱(ヒザラガイ類)を単系統性の無板綱(蠕虫状の軟体動物)と共に1つの分岐群に分類する「Aculifera仮説」の強力な裏付けとなる。また、貝殻亜門では、腹足綱と二枚貝綱とが姉妹分類群の関係にあることが裏付けられた。この分類はこれまでほとんど検討されたことがなく、大部分(95%超)の軟体動物種がここに含まれる。これにより我々は、腹足綱と二枚貝綱からなる分類群の名称としてノードに基づいた「Pleistomollusca」を提唱する。こうした結果に照らして形態的特徴の進化を検証し、軟体動物門では高度な頭化および殻が複数の起源を持つことの証拠を見いだした。

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