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宇宙:渦巻銀河 NGC 3393に存在する近接した銀河核ブラックホール対

Nature 477, 7365 doi: 10.1038/nature10364

銀河進化の描像として現在受け入れられているのは、銀河とその中心核に存在する大質量ブラックホールが、降着と銀河の合体を通じて共進化するという考え方である。それぞれの銀河の中心に大質量ブラックホールを持つ一対のクエーサーは、6,000光年から30万光年(1パーセク = 3.26光年)離れており、こういう重力相互作用の最初の段階を実証している。連星系をなすブラックホールが重力波を放出しながら最終的に1つのブラックホールへと崩壊するというブラックホール合体の最終段階は、2つのこうしたクエーサーの間隔が可視光スペクトルと光の変動から1光年未満と推定されることに一致する。形態が崩れ、激しい星形成が見られるいくつかの近傍銀河の二重の活動銀河核(銀河核の間の距離がおよそ2,600光年のNGC 6240や、1万3,000光年のMrk 463など)は、等質量の渦巻銀河の大規模な合体が、このような進化には重要であることを示しており、こうした合体によって楕円銀河が生じる。その一例が、銀河核の距離がおよそ24光年の二重電波銀河核を持つ楕円銀河0402+379である。渦巻銀河と小さな伴銀河との小規模な合体はもっと広く発生し、活動的な大質量ブラックホール対を持つ渦巻銀河へと進化すると考えられが、これまで観測された例はない。本論文では、セイファート銀河 NGC 3393(5,000万pc、およそ1億6,000万光年の距離)に、490光年離れた2つの活動的な大質量ブラックホールが存在することを報告する。この銀河の規則的な渦巻形態と、中心核周辺の星の種族の大部分が古いこと、またバルジに埋もれたブラックホールが近接していることは、銀河/ブラックホールの進化の研究でこれまで得られていなかった観測例となる。合体に関する現在の理論的モデルと我々の観測結果との比較から、これらは小規模な合体進化の結果であると考えられる。

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