Letter 宇宙:天の川銀河の中心バルジにある3つの古典的セファイド変光星 2011年9月8日 Nature 477, 7363 doi: 10.1038/nature10359 中心バルジとは、天の川銀河の中心付近から半径200パーセク程度の領域をいう。そこには、数百万年から10億年以上までの年齢の星が存在するが、その星形成史や星形成を駆動する過程はまだ解明されないままである。最近になって、ガス濃度の変化を動力源とした偶発的な星形成が考えられるようになっている。古典的セファイド変光星は、年老いたものほど脈動周期が短いという性質を持つ。そのため、それらの周期分布をもとに星形成史を調べることができる。本論文では、中心バルジにあるブラックホールから40パーセク(投影距離)以内のところに、約20日の脈動周期を持つ3つの古典的セファイド変光星が存在することを報告する。これよりも長い周期や短い周期を持つセファイド変光星は発見されなかった。我々は、3,000万〜7,000万年前に比べて星形成が活発化した時期が約2,500万年前に存在し、おそらく最近まで続いていたのだろうと推論する。 Full Text PDF 目次へ戻る