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生態:生態系サービスの維持には高度の植物多様性が必要である

Nature 477, 7363 doi: 10.1038/nature10282

生物多様性は世界的規模で急速に減少しており、これによって生態系の機能およびサービスが低下するおそれがあることについては意見の一致が得られている。しかし、生態系サービスの供給を維持するためには生態系内のごく一部の種がいればいいのか、それとも多くの種が必要なのかは、いまだに明らかでない。いろいろな時期や場所、機能、環境変化を考慮した場合には大部分の種が生態系サービスを増進すると考えられているが、これらすべての要因を一括して考察した研究はこれまでなかった。今回我々は、17通りの生物多様性実験で検討の対象とした草地植物147種のうち、84%が少なくとも一度は生態系機能を増進したことを示す。生態系機能を増進させた種は、年、場所、機能、および環境変化シナリオごとに異なっていた。さらに、複数年にわたってある1つの機能を提供するのに必要な種は、1年間に複数の機能を提供するのに必要な種と同一ではなかった。従来の研究には、(1) 1組の環境条件の下で1つの生態系機能を増進するのに必要な種の数のみを検討したもの、もしくは、(2) 複数の年、場所、機能、または環境変化シナリオに関して生態系機能の提供に対する生物多様性の重要性を別々に検討したものがあるが、今回の研究結果は、生態系機能および生態系サービスの維持には(1)あるいは(2)で示唆された種数よりもさらに多くの種が必要であることを示唆している。したがって、1組の環境条件の下で1つの機能を考慮すると、種が機能的に重複しているように見える場合もあるが、変わりゆく世界で複数の時期や場所で複数の機能を維持するためには、多くの種が必要となる。

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