Letter

地球:古代における洪水玄武岩生成の仕組み

Nature 476, 7360 doi: 10.1038/nature10326

玄武岩溶岩の大規模な流出は地質学的時間の間に断続的に起こっているが、そのように並外れた量のメルトが生成される原因となる機構はよくわかっていない。初期に形成された貯蔵庫が地球マントル内に約45億年間維持されている可能性を示す証拠が最近得られており、この貯蔵庫のメルトが約6,000万年前にバフィン諸島で噴出した洪水玄武岩の一因となったことが示唆されている。しかし、この古代のマントル領域の大きさや、それが他の洪水玄武岩生成の一因となったかどうかについてはわかっていない。本論文では、地質学的歴史における最大の火山活動であったオントン・ジャワ海台の玄武岩も、地球初期の貯蔵庫に対して考えられているのと同じ同位体組成と微量元素の特徴を持つことを示す。オントン・ジャワ海台と共に、過去2億5,000万年の間に噴火した6件の最大級の火山活動が最古の地球マントル貯蔵庫由来であると考えられる。このような大規模な火山活動が古代の始原的マントル供給源と関連があることは、枯渇したマントル貯蔵庫よりも高温で(発熱しながら放射性崩壊する元素の存在度がより大きい)、液相濃集元素もより多いという独特な地球化学的特徴が、洪水玄武岩の生成に強く影響を及ぼした可能性を示唆している。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度