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気候:過去400万年間にわたる南大洋のダスト–気候結合

Nature 476, 7360 doi: 10.1038/nature10310

ダストは、大気の放射平衡に影響し、また鉄などの限られた必須微量栄養素を海洋へ供給することにより、全地球的気候を変化させることができる。実際、南大洋へのダスト供給は氷期に増加しており、亜南極域の「鉄肥沃化」は、更新世後期の氷期サイクルで観測された大気中二酸化炭素の減少(80から100 ppmv)のうち最大で 40 ppmvにかかわっていた可能性がある。しかし、これよりもっと古い時代における南大洋のダスト堆積の規模と、更新世の氷期サイクルの発達と進展におけるその役割は、これまでよくわかっていなかった。本論文では、亜南極域の大西洋区域に位置する ODPサイト1090からの海洋堆積物の分析から得られた、過去 400 万年間にわたる南大洋へのダストと鉄の供給の高分解能記録を報告する。我々のダストと鉄の堆積記録と、南極氷床コアから復元した過去 80 万年間のダストフラックスの間に見られる密接な対応は、これらの保存記録の両方が、南大洋の大部分に当てはまると考えられる堆積物の大規模変化を記録していることを示しており、これまでの氷床コアデータの解釈が確認される。南極氷床コアデータがカバーする期間を越えて記録が拡張されたことで、過去300万年にわたる比較的緩やかな氷期サイクルの増強とは対照的に、南大洋のダストと鉄のフラックスが、125万年前頃の更新世中期の気候遷移の時期に急激に増加したことが明らかになった。この知見によって、更新世後期の氷期サイクルにおけるこれまでの観測結果が補完され、南大洋への大量のダスト流入と、地球史の過去100万年を特徴付ける大規模な氷河作用の出現が密接な関連を示す、新しい証拠が得られる。

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