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生態:動的な海洋での最上位海洋捕食者の移動の追跡

Nature 475, 7354 doi: 10.1038/nature10082

外洋性の海洋捕食者は、未曾有の困難および不確実な未来に直面している。海洋生態系では、乱獲や気候変動が最上位捕食者の数や分布に影響を及ぼしている。絶滅、生物多様性の喪失や生態系サービスの崩壊を防ぐためには、生態学的パターン、進化的制約、および生態系機能に関する理解を深めることがきわめて重要である。近年の電子タグ技術の進歩により、動物の活動や長距離移動を海洋の諸過程との関連からさまざまな生態学的スケールで観察できるようになった。「海洋生物のセンサス(CoML)」の実地プログラムである「太平洋における捕食者のタギング(TOPP)」では、北太平洋の生物23種を対象に計4,306個のタグを装着して2000年から2009年まで、のべ26万5,386日間にわたる追跡を行い、規模および種の多様性の面で前例のない追跡データセットが得られた。今回我々は、それらの移動経路を明らかにし、海洋の特徴を多種のホットスポットと結びつけ、同類のギルド内およびギルド間のニッチ分割を示す。この結果は、カリフォルニア海流の巨大な海洋生態系および北太平洋移行域が、多様な海洋脊椎動物からなる群集を引きつけて維持していることを示している。カリフォルニア海流の巨大な海洋生態系の内部では、複数の捕食者ギルドが季節的に南北方向の移動を行っているが、その駆動要因は、海洋の諸過程、種特異的な高温耐性、および被食者分布の移行だと考えられる。複数の国にまたがる重要な生息域の存在が明らかになり、最上位捕食者が予測可能な方式で環境を利用していることがわかったことで、巨大な海洋生態系を空間的に管理するための基盤が得られた。

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