Letter 宇宙:赤方偏移z=7.085に位置する明るいクエーサー 2011年6月30日 Nature 474, 7353 doi: 10.1038/nature10159 銀河間媒質は、赤方偏移が6.5未満のクエーサーの観測から示されるように、ビッグバンの約10億年後まで、完全には再電離しなかった。しかし、クエーサーは今まで可視光探査で検出されてきており、赤方偏移が6.5を超える光源に感度がないため、より高い赤方偏移の探査は困難だった。本論文では、ビッグバン後 7.7億年に相当する赤方偏移7.085に位置するクエーサー(ULAS J112001.48+064124.3)の観測について報告する。ULAS J1120+0641は 6.3×1013L◎の明るさで、2×109M◎の質量のブラックホールが中心に存在する(L◎とM◎は太陽光度および太陽質量)。ULAS J1120+0641周辺の電離した近傍領域の半径は、1.9メガパーセクと計測され、赤方偏移が 6.0から6.4の間にあるクエーサーの典型的な値の3分の1である。近傍領域の透過プロファイルは、Lyαの減衰翼と一致しており、ULAS J1120+0641前面の銀河間媒質の中性成分の割合が0.1を超えることを示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る