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社会神経科学:ヒトでは都市生活および都会での育てられ方が神経の社会的ストレス処理に影響する

Nature 474, 7352 doi: 10.1038/nature10190

現在、世界人口の半数以上は都市部に住んでおり、健全な都市環境を作り出すことは主要な政策的優先事項となっている。都市には健康上のリスクと利点とが同居しているが、精神の健康には有害である。気分障害および不安障害は都市居住者に多く、統合失調症の発生率は都市で生まれ育った人のほうが圧倒的に高い。こうした知見は広く都会の社会的環境に原因があるとされてきたが、そうした関係を仲介するような神経過程は明らかにされていない。今回我々は、3件の独立した実験で機能的磁気共鳴画像法を用いることにより、都会での育てられ方および都市生活がヒトの社会的評価ストレスの処理に区別できる影響を及ぼすことを明らかにした。都市での現在の生活は扁桃体の活動の亢進と関連付けられた一方、都会での育てられ方は膝周囲部前帯状皮質に影響を与えていた。この領域は、扁桃体の活動、負の情動、およびストレスを調節するうえで重要な場所である。ストレスなく認知処理を引き起こす対照実験では、脳のほかの構造は影響を受けず、都会による影響も認められなかったことから、こうした知見が領域および行動に特異的であることがわかる。今回の結果は、既知の環境リスク要因に関する明確な神経機序を明らかにし、都会の環境を初めて社会的ストレス処理と結びつけ、一生を通じたこのリスク要因への脆弱性が脳領域ごとに異なることを示唆し、疫学的関係の実験的検討が社会神経科学の有望な戦略であることを示している。

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