ボイジャー1号は、2004年12月16日に太陽から94 AU(1 AU = 1.5×108 km)の距離にある太陽風末端衝撃波面を通過して以来、ヘリオシースを構成する高エネルギーのイオンと電子が豊富に存在する領域内にいる。現在の位置は、末端衝撃波面から約22 AUである。動径横断面におけるプラズマのバルク速度は、対流する高速イオンの分布の異方性測定から求められている。本論文では、速度の動径成分が過去3年間にわたって約70 km s−1から0 km s−1程度までほぼ直線的に減少し、ここ8か月間はゼロのままで推移していることを報告する。現在ボイジャー1号は、動径速度ゼロのプラズマ流の有限な遷移層に入ったと考えられ、このことは、ヘリオシースと星間プラズマの境界であるヘリオポーズ付近に探査機がいる可能性を示している。ヘリオシース内に流れの遷移層があることは、概念的なモデルによって一般的に仮定されている、ヘリオポーズに急な不連続面があるという現在の予測とは一致しない。