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医学:原核生物のmRNAの検出は微生物の生存を示し、免疫を促進する

Nature 474, 7351 doi: 10.1038/nature10072

生ワクチンは、死滅させたものを使ったワクチンよりもはるかに激しい免疫応答を誘導することが古くから知られている。これは生きた微生物が増殖でき、宿主への侵入と感染を促す特殊な毒性因子を発現できるためと考えられてきた。しかし、死んだ微生物ではなく、生きた微生物の場合は、毒性因子を取り除き弱毒化したものでも1回の投与で防御免疫を得られることが多い。免疫系によって検出される病原体関連分子パターン(PAMP)は生ワクチンにも死滅ワクチンにも存在する。このため、生きている微生物にはあるが死滅ワクチンにはない特徴が、防御免疫の誘導に特別効果的であることが示唆される。だが、こういう特徴についてはこれまでほとんど明らかにされてこなかった。本論文では、哺乳類の自然免疫系が微生物の生存を特殊な種類の生存関連PAMP(vita-PAMPと命名)の検出によって直接感知できることを示す。我々は、原核生物のメッセンジャーRNAが、生きている細菌にのみに存在するvita-PAMPであることを突き止めた。これを認識すると、独特な自然免疫応答とロバストな適応抗体応答が誘導される。特に、この生存性と原核生物のmRNAによって誘導される自然免疫応答は、これまで病原性細菌に特有のものだと考えられていたが、今回我々は、滅菌した組織中の非病原性細菌でも、生きてさえいれば同様の応答を誘導できることを示す。したがって免疫系は、微生物の生存の兆候、ひいては感染性の兆候を見つけるためにPAMPを探して感染リスクを積極的に評価している。vita-PAMPの検出により、死菌には適用されない警戒態勢がとられる。したがって、vita-PAMPを含むワクチン製剤は、生ワクチンのより優れた防御効果と死菌ワクチンの安全性をあわせ持つ可能がある。

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