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免疫:造血幹細胞ニッチに免疫特権を与えるTreg細胞のin vivo画像化

Nature 474, 7350 doi: 10.1038/nature10160

幹細胞は特殊な調節性の微小環境、すなわちニッチに存在し、そこで自己複製および多系列分化能の維持に適切なサポートを受ける。ニッチはまた、細胞毒性化学療法などの環境的侵襲からも幹細胞を保護する役割を持つことが知られるが、病原的な免疫攻撃も除去するのではないかと考えられている。幹細胞の住処である精巣、毛包および胎盤はすべて、免疫特権部位と呼ばれる免疫抑制環境であることが知られる。そこでは多くの免疫抑制機構が協調して免疫攻撃を防ぐため、外来の同種異系移植片の長期間の生存が免疫抑制なしでも可能である。我々は、体性幹細胞ニッチが一般的に免疫特権部位であるかどうかを検討するために、免疫応答が存在する骨髄にある、造血幹/前駆細胞(HSPC)ニッチを調べた。我々は、同種異系ドナーマウス由来のHSPCが、放射線非照射のレシピエントマウスに移植後、いっさいの免疫抑制なしでも同種同系HSPCと同じ生存率で30日間生存可能であることを観察した。このHSPCは、FoxP3制御性T細胞(Treg細胞)を除去すると消失した。経時的に撮影された高解像度in vivo画像により、頭蓋冠および小柱骨の骨髄の内膜表面上でHSPCとTreg細胞の明らかな局在の一致が実証された。Treg細胞は、HSPCが局在する微小環境の構築にかかわり、そこで同種異系HSPCの維持に必須な働きをすると考えられる。幹細胞の機能を維持するこのニッチは、免疫攻撃を受けにくい避難所でもあるのだろう。

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