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細胞:機械的シグナル伝達におけるYAP/TAZの役割

Nature 474, 7350 doi: 10.1038/nature10137

細胞は、可溶性のシグナル物質だけでなく、細胞外マトリックス(ECM)の堅さや限られた場所の接着性などのような物理的、機械的手がかりを介しても、自らの微小環境を感知する。細胞は、機械的シグナル伝達系を介して、このような刺激を細胞挙動の多くの側面(増殖、分化、がんの悪性進行など)を制御する生化学シグナルへと変換するが、堅さの機械的感知が核の転写因子の活性に最終的に結びつく仕組みはよくわかっていない。今回我々は、YorkieホモログであるYAP(Yes-associated protein)とTAZ(transcriptional coactivator with PDZ-binding motif;別名WWTR1)が、ECMの堅さおよび細胞形状によって伝えられる機械的シグナルを核へ送る伝達装置であることを報告する。この調節には、Rho GTPアーゼ活性とアクトミオシン細胞骨格の張力が必要だが、Hippo/LATSカスケードとは無関係である。ECMの堅さにより誘導される間葉系幹細胞の分化、および細胞形状により調節される内皮細胞の生存にYAP/TAZの機能が必要であることは、きわめて重要である。これとは逆に、細胞挙動の指示においては、活性化YAPの発現は物理的制約を無効にする。これらの知見は、YAP/TAZが、細胞微小環境が示す機械的合図のセンサーおよびメディエーターであることを示している。

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