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古生態:ボリビアの第三紀前期層で見つかった、哺乳類の社会的行動を示す最古の証拠

Nature 474, 7349 doi: 10.1038/nature09987

中生代および新生代前期の後獣類哺乳類(現生有袋類に近縁な絶滅分類群)の大部分は、顎の一部または単離した歯からしか知られておらず、これらからは食餌および系統発生上の類縁関係に関する手がかりは得られるものの、それ以外の情報はほとんど得られない。既知の少数の頭蓋化石は通常、破砕しているか不完全、もしくはその両方の状態であり、それに付随する頭部より後方の化石はきわめてまれである。本論文では、暁新世前期のティウパンパ(ボリビア)に存在した後獣類ステム群の一種、Pucadelphys andinusのほぼ無傷で完全に近い頭蓋および骨格がきわめて多数発見されたことを報告する。これにより、初期後獣類の形態、進化的類縁関係、そして特に生態に関して、これまでにない手がかりが得られた。35個体の標本が回収され、そのうち22個体は頭蓋およびそれに付随する頭部より後方部分がほぼ完全であった。これらの個体は、1回の天変地異事象で埋没したと考えられ、同一の集団に属していたことがほぼ確実である。複数の成体、亜成体、および幼形個体が近接して(1 m2未満の範囲に)保存されていたことは、群居性の社会的行動、または少なくとも高度の社会的寛容性および高頻度の相互作用があったことを示している。そのような行動は、現生オポッサム類には認められていない。現生オポッサム類は単独行動性が高く、最も一般化した現生有袋類と見なされてきたが、それは誤っていそうだ。ティウパンパのP. andinus集団には、強い性的二形性も認められ、群居性と合わせると、雄どうしの強い競争および一夫多妻制があったことが示唆される。今回の研究から、暁新世前期という古い時代に後獣類に社会的相互作用が存在していたことが明らかになり、単独行動性が後獣類全体の祖先形質ではない可能性が出てくる。

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