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細胞:炎症と自然免疫におけるBIDのアポトーシス以外の役割

Nature 474, 7349 doi: 10.1038/nature09982

自然免疫は基本的な防御応答で、感染あるいは危険信号を感知する進化的に保存されたパターン認識受容体に依存している。NOD(nucleotide-binding and oligomerization domain)タンパク質は腸できわめて重要な細胞質性パターン認識受容体で、これらの受容体の調節異常が炎症性腸疾患に関連している。これらの受容体は、腸内共生微生物や病原体に由来するペプチドグリカンを感知し、炎症や抗微生物応答時に非常に活発になるシグナル伝達を調整する。しかし、この過程に関与するシグナル伝達機構は完全に解明されているわけではない。本論文では、全ゲノムRNA干渉を用いて、腸上皮細胞でNOD1による炎症応答を調節する候補遺伝子を同定した。我々の結果は、自然免疫とアポトーシスの間に重要なクロストークがあること、また、BCL2ファミリーに属するタンパク質であるBIDが炎症応答の非常に重要な構成要素であることを明らかにしている。BIDが大幅に減少した結腸細胞あるいはBid−/−マウスのマクロファージはNODの活性化に応答したサイトカインの産生が顕著に低下している。さらに、Bid−/−マウスは、NODアゴニストへの局所曝露あるいは全身曝露に応答せず、実験的大腸炎を防御するNODアゴニストの効果も現れない。機構的には、BIDはNOD1、NOD2、およびIκBキナーゼ(IKK)複合体と相互作用し、NF-κBおよびERKシグナル伝達に影響を与える。今回の結果から、BIDはアポトーシスに関与する機能とは別に、炎症と免疫でも役割を担っていることがわかり、アポトーシスと免疫の間には進化的に保存された機構があるという証拠がさらに加わった。

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