Letter 発生:神経堤はNOTCHの一過的な活性化を介して筋発生を制御する 2011年5月26日 Nature 473, 7348 doi: 10.1038/nature09970 胚発生の際に、動的なシグナル伝達と広範囲な組織再構成がどのように相互作用して複雑なパターンや形が生み出されるのかについてはよくわかっていない。本研究では、ニワトリの骨格筋の初期形態形成で起こるシグナル伝達事象について、その特徴を明らかにする。体節に存在する筋前駆細胞が最終分化を行うためには、NOTCHシグナルの一過的な活性化が必要であることを示す。NOTCHのリガンドであるDelta1は、体節を通過して移動する神経堤細胞でモザイク状に発現している。神経堤でのDelta1機能の獲得や欠失は、体節におけるNOTCHシグナルを変化させ、筋発生の遅れや早熟化を引き起こす。これらの結果は、神経堤が独自の機構を介して初期筋形成を調節することを示している。この機構はDelta1を発現する神経堤細胞の移動に依存しており、選ばれた筋前駆細胞でNOTCHシグナルの一過的な活性化を引き起こす。この動的なシグナル伝達によって、筋前駆細胞集団のバランスのとれた分化の進行が保証される。 Full Text PDF 目次へ戻る