Letter 宇宙:重力圏に束縛されていないか、または遠い軌道にある惑星質量の天体種族の重力マイクロレンズ現象による発見 2011年5月19日 Nature 473, 7347 doi: 10.1038/nature10092 1995年以来、500個以上の太陽系外惑星がさまざまな技術を用いて発見されてきており、そのうち12個は重力マイクロレンズ現象によって発見されている。これらのほとんどは、それぞれの主星の重力圏に束縛されている。若い星形成領域に、自由に浮遊する惑星質量の天体が存在することを示す証拠はいくつかあるが、これらは木星質量の3倍から15倍の大質量天体に限られており、測光学から推定される質量や存在度は不定性が大きい。本論文では、銀河系バルジ方向の重力マイクロレンズ現象の探査観測を2年間行った結果、主星の重力圏に束縛されていないか、あるいは遠方にある木星質量の天体が、主系列星の約2倍(1.8+1.7−0.8)存在するのを発見したことを報告する。惑星質量を持つこれらの天体については、重力マイクロレンズ現象によって約10天文単位以内に主星が検出されなかった。しかし、直接的な撮像観測による制限との比較から、これらの惑星質量天体のほとんどは、どういう主星の重力圏にも束縛されていないことが示唆される。木星質量付近での質量関数の急激な変化は、このような惑星天体の形成過程が星や褐色矮星と異なっているという考えを裏付けており、これらは原始惑星系円盤で形成され、その後重力圏外または非常に遠い軌道に放出された可能性がある。 Full Text PDF 目次へ戻る