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医学:骨髄性白血病におけるNotch経路の新たな腫瘍抑制機能

Nature 473, 7346 doi: 10.1038/nature09999

Notchシグナル伝達は、いろいろな生物やさまざまな種類の組織における中心的な分化調節因子である。その活性は、複数のサブユニットからなるγ-セクレターゼ(γSE)複合体によって制御される。Notchシグナル伝達は、固形腫瘍では発がん性にも腫瘍抑制性にも働きうるが、造血系、特にNotch1の活性化変異を特徴とするT細胞性急性リンパ芽球性白血病では、その役割はもっぱら発がん性である。今回我々は、慢性骨髄単球性白血病(CMML)患者の一部で、Notch経路を不活性化する新規の体細胞性変異を同定した。マウスの造血幹細胞(HSC)でNotchシグナル伝達を不活性化すると、顆粒球/単球前駆細胞(GMP)の異常な蓄積と髄外造血が起こり、CMML様疾患が発生した。トランスクリプトーム解析により、Notchシグナル伝達がNotchの標的であるHes1による遺伝子転写の直接的抑制を介して、広範囲に及ぶ骨髄性単球特異的な遺伝子の特徴を調節することが明らかになった。我々の研究は、造血幹細胞の初期分化におけるNotchシグナル伝達の新たな役割を明らかにし、Notch経路が同一の組織で腫瘍の促進と抑制の両方の役割を果たしうることを示唆している。

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