Letter 地球:コアで観測された地震波分布からわかった外核の組成成層 2010年12月9日 Nature 468, 7325 doi: 10.1038/nature09636 リモート観測された地球の核(外核と内核)の特徴を説明するには、ほぼ純鉄の核の中に軽元素が存在すると考えなければならない。内核の結晶化に伴い、固相からは軽元素が排除される。軽元素は内核境界付近の液相内に濃集するが、さらに上昇して外核の最上部に集まり、地震波によって観測できる信号をもたらす可能性がある。本論文では、外核の最上部に感度の高い、地震波アレイ観測について報告する。観測された地震波の速度からすると、外核の最上部300 km内に半径方向の組成変化が存在する必要がある。速度分布は、圧縮された均質液体を仮定したときの分布からはかなりずれている。もしFe–O–S系でモデル化されるならば、軽元素全体の濃度は外核の最上部で最大で5wt%増加している。成層構造は、外核の最上部での温度勾配が断熱的な勾配よりも緩やかであることを示唆する。 Full Text PDF 目次へ戻る