Letter 宇宙:巨大地球型太陽系外惑星GJ 1214bの地上観測による透過スペクトル 2010年12月2日 Nature 468, 7324 doi: 10.1038/nature09596 木星と同程度、あるいはそれ以上の質量をもつ惑星とは対照的に、いわゆる「スーパーアース」、つまり巨大地球型惑星(地球の質量の2〜10倍の質量)に分類される惑星の全体組成は、質量と半径の計測だけから一意的に決めることができない。こうした惑星については、内部組成および理論モデルで考えられる大気組成の両方と質量との間に縮退が存在する。最近発見されたトランジット巨大地球型太陽系外惑星GJ 1214b は、この問題の一例である。この惑星に関して、質量や半径に矛盾しない3つの異なるモデルが提示されている。これらのモデルの間の縮退を破るには、この惑星の大気組成に関する制約を得ることが必要である。本論文では、780 nmから1,000 nmの間の波長でGJ 1214bの透過スペクトルを地上から計測したことについて報告する。このスペクトルに目立った特徴がないことから、主として水素でできた雲のない大気は排除される(信頼度4.9σ)。もし惑星の大気が主として水素からなるのであれば、今回観測された波長では、200 mbarよりも低い気圧で光学的に厚い雲あるいはもやが含まれるはずである。一方で、特徴のない透過スペクトルは、濃い水蒸気からなる大気の存在とも矛盾しない。 Full Text PDF 目次へ戻る