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生態:生物多様性が感染症の出現および伝播に及ぼす影響

Nature 468, 7324 doi: 10.1038/nature09575

生物多様性は近年、かつてなかったほどの低下傾向にあり、生態的群集の多くの基本的な生態系サービスを提供する能力は低下しつつある。本総説では、生物多様性の低下が、ヒトを含む動植物の感染症の伝播に影響を及ぼしていることを示す証拠を評価する。原理上は、生物多様性の減少は感染症伝播を増大させるか減少させるかのいずれかであると考えられる。しかし、生物多様性の減少は感染症伝播を増大する場合が多いことを示す証拠が増えつつある。これに対して、もともと生物多様性の高い地域が新たな病原体の発生源となる可能性もある。全体として、未解明の問題は多いものの、現在得られている証拠から、無傷の生態系およびその地域特有の生物多様性の保存によって感染症の罹患率は総じて低減されると考えられる。

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