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生化学:細菌ECF輸送体のS成分の構造と輸送機構

Nature 468, 7324 doi: 10.1038/nature09488

原核生物のビタミン取り込みを行うECF(energy-coupling factor)輸送体は、膜輸送体の独特なファミリーである。ECF輸送体は、膜に埋め込まれた1個の基質結合タンパク質(S成分とよばれる)、それぞれA、A′成分とよばれる2つのATP結合タンパク質からなる1個のエネルギー共役モジュール、およびT成分とよばれる1個の膜貫通タンパク質から構成されている。ECFファミリーの構造と輸送機構は解明されていなかった。今回我々は、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)のECF型リボフラビン輸送体のS成分であるRibUについて、分解能3.6 Åでの結晶構造を報告する。6個の膜貫通部分を含むRibUは、輸送体としてこれまで報告されたことのない折りたたみ構造をとっており、リボフラビン1分子がL1ループと膜貫通領域4–6のペリプラズム側部分に結合している。構造解析から、リガンド結合に不可欠なアミノ酸残基が明らかになり、輸送経路が推定された。また配列アラインメントによって、保存された構造特性が明らかになり、ECF輸送体における作用機構が示唆された。

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