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細胞:U1 snRNPは、時期尚早な切断やポリアデニル化からmRNA前駆体を保護している

Nature 468, 7324 doi: 10.1038/nature09479

真核生物では、U1核内低分子リボ核タンパク質(snRNP)が化学量論的に等しいU2、U4、U5、U6 snRNPと共にスプライソソームを形成しているが、ヒトではU1の存在量がほかのsnRNP種の量をはるかに上回っている。今回我々は、U1 snRNPに対するアンチセンスモルフォリノオリゴヌクレオチドにより、HeLa細胞の機能をもつU1 snRNPをノックダウンし、スプライシングされていないmRNA前駆体が蓄積していることを、ゲノムタイリングアレイを用いて見いだした。U1 snRNPのノックダウンによって、スプライシングが阻害されたうえに、多数のmRNA前駆体の潜在的ポリアデニル化シグナル(転写開始部位から5キロ塩基未満の近さのイントロン内部にあることが多い)の所で、時期尚早な切断とポリアデニル化が起こった。U2 snRNPに対するアンチセンスモルフォリノオリゴヌクレオチドやU2 snRNPを不活性化する薬剤スプライソスタチンAによってスプライシングを阻害しても、U1 snRNPに対するアンチセンスモルフォリノオリゴヌクレオチドも加えないかぎり、このような切断やポリアデニル化は起こらなかった。さらに、イントロン内部にある近傍の潜在的ポリアデニル化シグナルによる時期尚早な切断やポリアデニル化を抑制するには、U1 snRNPとmRNA前駆体の塩基対形成が必要であることも明らかになった。これらの知見は、U1 snRNPがトランスクリプトームの保護に関してスプライシング機能とは無関係の重要な働きをしていることを明らかにしており、これによってU1 snRNPが過剰に存在する理由が説明できると我々は考える。

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