Letter 宇宙:食連星系中の古典セファイド変光星がもつ力学的質量 2010年11月25日 Nature 468, 7323 doi: 10.1038/nature09598 恒星の脈動理論は、脈動している古典的セファイド超巨星の質量を決定する手段を与える。これらの星の光度変化の原因となるのは、脈動である。このような脈動理論からの質量は恒星進化論から導かれる質量よりも小さいことがわかっており、このセファイド質量不一致問題はいまだに解決されていない。どちらの質量が正しいのかを決めるためには、連星系中にある古典的セファイド変光星(全く異なる進化歴をもった低質量星であるII型セファイドとは対照的である)に対して正確な力学的質量を独立に決定することが必要である。銀河系内の単一スペクトル線型(single-lined)の非食連星からセファイドの力学的質量を決定した以前の試みの精度は概して約15〜30 %であり、これは質量不一致問題を解決するには不十分である。多くの観測努力にもかかわらず、二重線型(double-lined)の食連星内の古典的セファイドの確実な検出については、今まで報告されていない。本論文では、大マゼラン雲中の十分に分離した二重線型食連星内に古典的セファイドを発見したことを報告する。我々は、1 %の精度で質量を決定し、それが脈動質量と一致することを示す。これは、脈動理論が古典的セファイドの質量を、まさに正しく予測していることの強力な証拠である。 Full Text PDF 目次へ戻る