Letter

宇宙:銀河対を用いた暗黒エネルギーの幾何学的計測

Nature 468, 7323 doi: 10.1038/nature09577

宇宙膨張が加速していることは、観測から示されており、これは重力に抗う「暗黒エネルギー」成分のためとされている。宇宙膨張に対しては、純粋に幾何学的な検証法(Alcock–Paczynskiテスト)が存在する。これは暗黒エネルギーの存在度(ΩX)と状態方程式(wX)を調べる、ほかに独立な方法をもたらす可能性がある。このテストは、遠方の宇宙構造における実空間と赤方偏移空間の形状の比較から予測される幾何学的な歪みの解析に基づいているが、実行が困難であることがわかっている。本論文では、アーカイブデータから得られた複数対の遠方銀河の対称性を解析したことについて報告する。この解析から、宇宙は平坦であると決定することができる。Ωk ≡ 0での空間幾何学的性質と、wX ≡ −1での暗黒エネルギーの状態方程式のパラメーターを交互に固定し、バリオンの音響振動の結果を用いることにより、68.3 %の信頼度で、−0.85 > wX > −1.12と0.60 < ΩX < 0.80であることが確定される。

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