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細胞:ウイルスmRNAキャップの2′-Oメチル化は、IFITファミリーメンバーによる宿主感染抑制を回避する

Nature 468, 7322 doi: 10.1038/nature09489

高等真核生物細胞のメッセンジャーRNA(mRNA)や多くのウイルスRNAは、5′末端グアノシンキャップのN-7および2′-Oの位置で、核および細胞質のそれぞれ特定のメチルトランスフェラーゼ(MTアーゼ)によってメチル化される。N-7のメチル化はRNAの翻訳および安定性には必須だが、2′-Oのメチル化の機能については、35年前に発見されて以来不明なままであった。今回我々は、2′-O MTアーゼ活性をもたないウェストナイルウイルス(WNV)変異型(E218A)は、野生型初代細胞およびマウスでは弱毒化されたが、I型インターフェロン(IFN)シグナル伝達が欠失している場合は病原性を示すことを明らかにする。ウイルスRNAの2′-O-メチル化は、WNVに感染した繊維芽細胞でのIFN誘導には影響を及ぼさなかったが、IFIT(IFN-induced protein with tetratricopeptide repeat)の抗ウイルス効果を変化させた。IFITは、タンパク質翻訳の調節に関連するインターフェロン誘導性遺伝子(ISG)である。2′-O MTアーゼ活性をもたないポックスウイルスおよびコロナウイルスの変異型も同様に、IFN、特にIFITタンパク質による抗ウイルス作用への感受性が亢進することが示された。今回の結果から、ウイルスRNAの5′末端キャップにおける2′-Oメチル化は、IFITを介する抑制を回避することで宿主が本来もつ抗ウイルス応答を阻害することが明らかにされ、細胞のmRNAの2′-Oメチル化には自己と非自己のRNAの区別という進化的意味があることが示唆される。細胞質RNAにおけるメチル化の差異はおそらく、宿主細胞内での外来性ウイルスRNAに対するパターン認識および伝播制限の例である。

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