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医学:神経画像処理法による統合失調症のマップ作製から機構解明まで

Nature 468, 7321 doi: 10.1038/nature09569

脳の機能と構造の画像化によって、統合失調症にかかわる神経系、神経伝達物質系が同定され、これらと妄想や幻覚のような認知障害、行動障害との結びつきが明らかになっている。しかし、患者のこのような異常を画像上で位置的に特定しても、統合失調症の明白な症状の出る前から存在する、神経発生上の強力な要因を完全にとらえることはできない。この問題に取り組むために、最近では統合失調症リスクの仕組みに焦点をしぼるという方法がとられている。イメージングジェネティクスの手法によって、候補となる異型や全ゲノム解析で裏付けられた広くみられる異型に関連する遺伝的リスクにかかわる神経系の決定が可能になっており、環境リスクや遺伝子と環境の相互作用が働く仕組みが明らかになりつつある。統合失調症の神経リスク構造を詳しく明らかにすることは、今後の治療につながるトランスレーショナル研究の戦略となるだろう。

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